間違ったフロアマットの使い方で事故が多発!結論、純正マット一枚で十分!

車内の足元にあるフロアマットは防音や防汚、フロアカーペットの穴開き防止にも一役買っています。
ナイロンで作られているのが主流ですが、最近では純正品でゴム製のフロアマットに販売されてます。

最近は車高が高いSUVが流行ってるよね。
キャンプブームもあって汚れてもいいゴムのフロアマットが増えてきたね
純正のフロアマットはズレ防止の爪が入る穴があったり、もちろんサイズもぴったりで耐久性に関しても申し分ないありません。
また最近では社外品でも〇〇車専用で設計されたフロアマットがあります、純正品に比べて飽きがこないデザインが多いです。
もしフロアマットを装着しないとどうなるでしょう?
結果的にフロアシートが破けてしまいます。

車種にもよりますがフロアカーペットは2〜3枚の薄い生地で作られて、その下に耐熱と防音のための発泡スチロールがあって最後に車のボディー(鉄板)が出てきます。


ならたくさん重ねれば安心だ!

実はそうでもなくて、フロアマットを重ねることで事故につながった事例もあるよ!
純正のフロアマットは爪が基本的にズレることがありませんが、二枚目以降のフロアマットは重ねるたびにズレやすくなります。
またフロアマットを重ねすぎて厚みが出ることでクラッチペダルやブレーキペダルにが踏めなくなることにもつながります。
フロアマットの重ね過ぎは以下のような問題が発生する可能性があります。
実はこれらのことが原因で事故や故障が多発していて一部のレンタカー会社ではマットを装着しない取り組みをしています。
今回の記事はフロアマットの正しい使い方を解説していきます。
1. フロアマットが重ね過ぎるのは危険
1ー1. アクセルペダルの上に乗ってしまう。


アクセルペダルってそんな簡単に引っかかる?

社外のフロアマットを正しく使わないと上の写真みたいになることがあるよ。

というか、実態体験です^^;
会社のゴムマットがアクセルペダルに乗っかって暴走したことあったんだ

アクセルべダルの作りは2種類あり、上部にスイッチとバネが付いているのと下部に付いているものがあります。
アクセルペダルが戻ってこなくて暴走したのは上部からペダルが出ている作り車です。弱い力でも動くペダルが仇になりました。
結果、エンジンが全開で回るのでスピードはどんどん上がっていきます。

その時は刺すタイプの鍵だったのでエンジンは止まりましたが、プッシュ式の車だったらどうなっていたか^^;
ちなみに暴走中にシフトレバーをNにいれると車種によってはエンジンの回転数がレッドゾーンを超えてしまい最悪エンジンにダメージを与えてしまいます。

この装置があればアクセルペダルにフロアマットが乗ってもブレーキを踏めば安全に止まることが出来るね!
2. クラッチプレートの消耗が早くなる
MT車についているクラッチ機構はエンジンの回転をミッションに伝える大事な役割があります。
フロアマットを重ねることで、クラッチペダルの踏み込み量が制限されてしまい結果的に半クラッチ状態で運転することになります。
完全にクラッチペダルを踏み込まない「半クラ」状態で走行すると以下のようになります。
2ー1. ミッション内のギアを痛めてしまう

フロアマットがクラッチペダルの下に入り込んでしまい完全に踏み込めない状態でギアチェンジをしてしまうと、ギアの噛み合わせが悪くシフトチェンジがスムーズにいかなくなり、ミッション内のギアにダメージを与えてしまいます。
2ー2. クラッチの交換時期が早くなる

半クラッチ状態でシフトチェンジをすると、クラッチへの負荷が大きくなり通常よりも早い交換が必要になります。
ちなみに、クラッチの交換は以下の3つから構成されていて全部交換が必要になります。クラッチ交換は車種にもよりますが、約4〜6万ほどかかります。

全部消耗品だからまとめてやってもらおう!
3. ブレーキが効かなくなる
クラッチペダル同様にフロアマットがブレーキペダルの下に入り込むとペダルを最後まで踏み込むことが出来なくなるため車を停車出来なくなる。
またABSを作動させるためにはブレーキペダルをある程度踏みこまないといけないので、状況によってはABSが作動しなくなります。
またAT車ではクリープ現象があるため、ブレーキを離すと車が自然に前進します。
しかし、フロアマットがブレーキペダルに挟まることで十分にブレーキが踏めず、クリープ現象によって前進し、前の車に衝突した事例も報告されています。
4. 危ないフロアマットの使い方を確認
4ー1. フロアマットを重ねて使用する
フロアマットを重ねることで厚みも運転に支障がでますしズレやすくもなるので、アクセルやブレーキなどのペダルの下に挟まることで動きを制限してしまう。
アクセルペダルの場合は坂道を登るときにペダルを踏み込めずスピード出なくなるり、ブレーキペダルの場合は最後まで踏み込めておらすクリープ現象で事故につながってしまう。
4ー2. サイズの合わないフロアマットを使用する
運転席の足元に合わないサイズのフロアマットは、ペダル周辺に干渉して操作を妨害するリスクがある。
またシートレールの動きを邪魔してしまい正しい姿勢が確保できずに腰や背中を痛めてしまう。
4-3. 劣化したマットを放置する
フロアマットで使われているゴム素材は時間が立つにつれてゴムが固くなり滑る原因になります。
特に社外のフロアマットで見れる減少です。
4ー4. 柔らかいタオル生地も危険
稀に見ることがありますが、タオル生地をフロアマット代わりに使っている方もいますが、生地が足に引っかかたり生地が丸まってペダルの操作に支障を出します。
5. 結論は純正のフロアマット一枚で大丈夫
運転手さんの乗り方で車につける装備は変わります。
土足厳禁にして厚みのあるフワフワなフロアマットとつけたり。
アウトドアが趣味で土をつけたまま車に乗り込むからバスタブ型のゴムマットを装着したり。
長年ロードーサービスをしてたからわかりますが、正しくフロアマットをつけてないと事故につながっています。
もしかしたら社外のフロアマットを定期的に「点検・交換」すれば良い結果になるかもしれませんがほとんどの運転手さんはしないでしょう。
その面倒は純正のフロアマット一枚で片が付きます。
耐久性・耐摩耗性・耐汚性などフロアマットの頂点です。もちろんメーカーによって差はありますが、フロアマットに関しては純正のフロアマットが社外品のフロアマットに劣ることはないと思います。

といっても僕は助手席や後部座席には社外品のゴムマットを敷いてるよ。
汚れが簡単に落ちるから楽なんだ^^

装着しないとフロアカーペットを痛めちゃうから俺は「ヤフオク」や「メルカリ」で中古の純正マット探すぜ!
「魅せる用」と「走る用」でフロアマットは分けて、正しくフロアマットを装着しましょう。
それでは素敵なカーライフを〜^^