ペットが原因で事故も?安全なドライブのために必要な対策と持ち物チェック

「運転中、ペットの動きが気になってヒヤッとしたこと、ありませんか?」
助手席に乗せたり、膝の上に抱っこしたまま運転していると、思わぬタイミングでペットが動いて、ハンドル操作やブレーキの判断に影響することがあります。
この記事では、
運転中にペットの動きが原因で起こる事故やトラブルを防ぐにはどうすればいいのか。
この記事でわかりやすく解説していきます。
ペットともっと安心してお出かけするために、今日からできることを一緒に確認していきましょう!
1. なぜペットとのドライブは危険なの?実際に起きた事故から学ぶ

最近、SNSやYouTubeなどで「ペットと一緒にドライブ」している動画をよく見かけます。
助手席に犬を乗せたり、ダッシュボードに猫を寝かせたまま運転したり、窓から顔を出している姿も見かけたり……。
確かにかわいい! でも、それって本当に安全でしょうか?

ペットが大人していても、運転手が気になったりするよね
1-1. 川崎市で起きた「インコでよそ見」死亡事故
2022年1月24日午後、神奈川県川崎市宮前区の市道。
助手席の鳥かごに入ったインコを気にして視線を外した50歳女性が運転するワゴン車が歩道へ乗り上げ、自転車に乗っていた39歳の女性と3歳の男児を死亡させ、ほか1名が重傷を負う事故が発生しました。
運転者は「インコの動きが気になってよそ見をした」と供述し、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)で逮捕されています。
この事故は、ペットに気を取られた一瞬の“よそ見”が、命に関わる重大事故につながることをはっきりと示しています。日常的にペットを車に乗せている人にとっても、決して他人事ではありません。
1-2. エアバッグと助手席—小動物に潜むもう一つのリスク
助手席はエアバッグが展開する位置にあり、体重の軽い小動物にとっては致命的な衝撃になります。
犬が膝上にいた状態でエアバッグに挟まれ死亡したという報告もあり、万一作動すればペットを守ることはできません。
ペットは後部座席でクレート(ペット用の頑丈な移動用ハウス)シートベルト固定が鉄則です。

シートベルトは人間が使うものだからペットは別な対処が必要になるよ
2. ペットの居場所と安全を確保しよう
車の中は、音や揺れ、においなど、普段と違う環境でいっぱい。
犬や猫は慣れていない場所に連れて行かれると、不安になったりパニックになってしまうことがあります。
そうした状況で自由に動ける状態にしておくのは非常に危険です。
予測できないペットの動きが、ドライバーの判断や操作を狂わせることがあります。
2-1. 家と一緒で落ち着く場所を作ってあげる

ペットにも「マイルーム」のような空間が必要です。 クレート(ペット用の頑丈な移動用ハウス)やキャリーバッグを使い、安心して過ごせるスペースを確保しましょう。
その際、滑り止めマットやシートベルトでしっかり固定することが大切です。さらに、クレートの中にお気に入りのタオルやおもちゃを入れておくことで、車内でもリラックスして過ごせる環境が整います。

一度近場でドライブをしてみるといいかもね^^
3. ドライブ前に備える体調管理と便利グッズ
ペットと安全にドライブを楽しむには、事前の体調チェックと適切な装備の準備が欠かせません。
3-1. ペットの体調を守るポイント

- 車酔い対策
- 初めてのドライブや長距離移動では、こまめな休憩と外気を吸わせる時間を取りましょう。
- 水分補給
- 給水器やこぼれにくい水筒を用意し、いつでも水が飲める状態に。
- 車内温度管理
- 夏場は熱中症、冬場は低体温症に注意。エアコンやサンシェードで適温を保つ。
3-2. 事前に準備しておきたい便利グッズ
ペットとのドライブを安心・快適にするために、以下のアイテムを事前に揃えておきましょう。
安全確保に役立つアイテム
- ペット用クレート/キャリーバッグ(後部座席に固定)
- 滑り止め付きシートカバー
快適性アップのアイテム
これらをそろえておけば、ペットがストレスなく移動でき、ドライバーも安心して運転に集中できます。
商品ごとの特徴や選び方のポイントについては、記事の最後であらためて一覧でまとめています
3-3. 緊急時に備えるためのキャリーバッグの重要性

万が一のトラブル時にも備えが必要です。
たとえば、車が故障してレッカー搬送になった場合、運転者はロードサービスのトラックに同乗できないことが多く、人はタクシーや電車などで移動することになります。
小型・中型犬はキャリーバックやゲージにいれることで公共交通機関に乗せられます
しかし、大型犬になると公共交通機関に乗せることが出来ない(盲導犬は可)ので、レンタカーなどの移動手段が確保しましょう。(要事前確認)
交通手段 | 一般の大型犬 | 補助犬(盲導犬・介助犬など) |
---|---|---|
JR・私鉄・地下鉄 | 客室NG ケージ120cm・10kg以内のみ可 | 同伴可(無料) |
路線バス | ケージ条件あり 大型犬は実質不可 | 同伴可 |
高速バス | ほぼ全社で不可 | 要事前連絡で可 |
タクシー | 事前連絡必須 ペットタクシーが確実 | 同伴可 |
飛行機(国内線) | 貨物室で可(¥6,600〜) | 客室同伴可 |
フェリー | 航路により可 ドッグルーム・ケージ条件あり | 同伴可 |
実際に、私がロードサービス業務で対応した現場では、大人2人と犬1匹が乗車しており、ペット用のキャリーバッグを持っていなかったため、レンタカーも宿泊施設も断られ、最終的に300km離れたご家族が迎えに来ることになったケースがありました。
4. まとめ
日常の快適さだけでなく、緊急時にも備える意味で、キャリーバッグの準備は必須です。
ペットにとって良い環境を作ることで、飼い主も運転に集中することが出来ます。
もちろん車酔いする動物もいるので、その場合は無理に乗せず、ペットホテルなどに預けることも検討しましょう。
「かわいそうだから」と抱っこして車に乗る方もいますが、それは非常に危険です。 助手席も同様に危険な場所であり、エアバッグは人間を守るための装備であることを忘れないでください。
そして、お出かけの際はぜひペット用キャリーバッグやケージを用意しておくことで、もしもの時に余計な出費やトラブルを避けることができます。
ペットがいたことで嫌な思い出になっても、ペットには何の罪もありません。
しっかり備えて、ペットと楽しいドライブを楽しみましょう!
5. おすすめのドライブ用アイテム
最後に、記事内で紹介したグッズを一覧で整理しておきます。準備リストとしてぜひご活用ください。
ペット用キャリーバッグ(後部座席に固定)
ペットが安心する居場所 & 交通事故の際の移動手段(小型or中型)
その子によっては狭いのが苦手だったりするので自宅で慣れさせてから使うようにしましょう^^

大型犬になるとキャリー(ケージ)を持ち運ぶのも大変なので囲う部屋を作ってあげましょう。
3−3で説明しましたが、大型犬は公共交通機関に乗せることが出来ませんが、レンタカーを借りる時に、下の商品を付けることでレンタカーを汚すことなく移動が出来ます^^
ペットシーツ
キャリーケースに敷き詰めるイメ―ジでサイズを確認して買いましょう。
おすすめは吸収に力をいれている商品です^^
給水器
キャリーケースにつけられる使用。ペットに合わせてお皿を使うのも有り
飲料水
ペットでも熱中症はあります!定期的な水分補給を!

ペット用ウエットシート
手・足・おしりどこでも拭ける!ノンアルコールでペットの肌に優しい!

安全で快適なドライブのために、これらのアイテムを出発前にしっかり準備しておきましょう。 ペットは大切な家族の一員。 その命を守るためにも、ドライブ中はしっかりとした安全対策が必要です。
その子によって性格が違います。
一番理解している飼い主さんがその子にあった環境づくりをしなくてはいけません。
少しずつ慣れさせ、楽しい旅行にしてください^^