【知らなきゃ危険】土足禁止で事故も?“土禁車”のデメリットを整備士が解説


俺の車は「土禁」だから!気を付けて!

あいよ〜〜(何を気をつけるの笑)
こういうやりとり、どこかで聞いたことありませんか?
「車内を土足厳禁にする」――いわゆる“土禁スタイル”って、たしかに内装をキレイに保てる気がしますよね。
でも整備士として15年以上現場を見てきた立場から言わせてもらうと、土禁には思った以上に大きな落とし穴があります。
もちろん、車を大切にしたい気持ちはよくわかります。
しかしそのこだわりが、安全性や使い勝手を犠牲にしてしまうこともあるんです
この記事では、整備士としての経験と実際の現場で見てきた事例をもとに、「土禁」のデメリットをわかりやすく解説します。
1. 運転席のシューズトレーがペダル操作を妨げる危険性

土禁スタイルの車では、運転席の足元に「靴トレー(シューズトレー)」が置かれていることがよくあります。
乗車時に靴を脱ぎ、このトレーに入れて素足や靴下のまま運転するというのが一般的です。
しかし過去にはトレーが原因で事故を起こした例もあります。
土禁スタイルで運転していたあるドライバーは、靴を入れていたトレーがブレーキペダルの下に潜り込み、ブレーキペダルを動きを妨げてしまい事故につながった実例があります。
また、足元のトレーが動くたびにドライバーの意識がそちらに向いてしまい、注意力が散漫になるリスクもあります。
整備士の立場から見ても、「運転中に靴トレーを置く」というのは、安全面ではおすすめできない習慣のひとつです。

土禁車を修理で預かる時、トレーがあると運転に支障が出るから怖いんだよね!
2. 裸足・サンダル運転はケガだけじゃなく違反にもなる

土禁車では、靴を脱いで裸足やスリッパで運転する人も多いですが、これも非常に危険です。
といったリスクがあります。
さらに法律的にもグレー。
かかとが固定されない履物は、違反扱いされる可能性が高いです。
この条件だとクロックスは大丈夫ってことです(地元の警察署に確認済み)
3. 査定には響かない?内装の汚れで本当に減点される部分とは

「土禁にすれば車が高く売れる」と思っていませんか?
実は、中古車査定ではピカピカにしても大幅アップにはつながりません。
たとえば、内装が原因で減点されるのはこんなケースです↓
実際に減点される内装ダメージ | 減点の目安 |
---|---|
シートの破れ・焦げ・大型シミ | −10点(約1万円)〜 |
タバコやペットの強い臭い | −10点〜 |
天井の垂れ・内装パネル割れ | −10点〜 |
一方で、フロアマットの汚れや砂は水洗い&掃除である程度キレイになるため、ほとんど減点されません。

買取業者はフロアマットは「汚れるもの」だと思っているから、そこまで気にしなくて大丈夫!

4. 土禁は“気を遣わせる人”扱いされやすい

土禁車に乗せられても、乗る側はかなり気を使います。
女性の立場で考えると、ブーツやヒールを脱がされて、見られたくない靴下を見せることになったりと…

気を使うパートナーとドライブしても楽しい訳ないよね笑
せっかくのドライブデートで、「面倒くさい人」「神経質そう」という印象を持たれてしまったら本末転倒。
土禁は自己満足だけはダメということを覚えておいても損はありません。
まとめ
育った環境や自分のスタイルとかもあるので良し悪しを決めつけるわけではありませんが、事故現場で裸足のまま立っている運転手さんを見たことがあります。
土足厳禁はデメリットを多く含んだ要因がたくさんあります。
自分のスタイルを貫くことはかっこいいと思いますが、そこにはリスクがあることも忘れてはいけません。
友人の話ですが、土禁の最大リスクは”彼女に嫌われる”とのことです^^;

僕も若いときは土禁に憧れて真似してたけど、友人を乗せるとき「ケチに思われるかも」って考えて辞めたんだ^^
汚したくないと思ってフロアマットを重ねる運転手さんもいますが、これもかなり危険です。
下の記事にまとめたので、心配な方は確認も兼ねて読んでください^^
